住宅ローンの支払いでボーナス払いを併用する際の注意点
住宅購入の資金計画
住宅を一括で購入するケースは非常に稀で、多くの方は住宅ローンを組んで購入するものです。住宅ローンを組むことで毎月一定の金額を返済しますが、誰もが少しでも早く返済を済ませたいと考えるもの。そのため、毎月の返済に加えてボーナス払いを併用する方も少なくありません。これはボーナスが支給された月に返済額をアップさせるもので、さまざまなメリットがあります。そのため、多くの方がボーナス払いを利用していますが、ボーナス払いにはメリットだけでなくデメリットも存在しています。それらを正しく理解した上でボーナス払いを利用すると良いでしょう。住宅ローンの支払いをボーナス払い併用にするメリットや注意点について説明します。
住宅ローンをボーナス払い併用にするメリット
ボーナス払いと呼ばれる返済方法は、ボーナスの支給された月の返済額をアップさせることが出来るというものです。住宅ローンの返済でしばしば見られるものですが、これにはどういったメリットがあるのでしょうか。
ボーナス払いを行うことによる代表的なメリットは、毎月の返済額が減るということでしょう。いくら計画的に住宅ローンを組んだとしても、返済額は毎日の生活を圧迫するものですから、少しでも月々の返済額は少額にしたいものです。そんな時、ボーナス払いを利用することによって、毎月の負担を和らげることが可能になるのです。
さらに、ボーナスの支給された月に高額の返済を行うことで、返済期間の短縮に繋げることが出来るのです。返済期間が長期間に渡ってしまうと、それだけ余計に利息を払うことになりますが、ボーナス払いを行うことでそれを軽減させることが出来ます。
ボーナス払いの注意点
住宅ローンのボーナス払いを行うことで月々返済しなければならない額を減らしたり、返済期間を短縮させたり、さまざまなメリットがあります。しかし、ボーナス払いには注意点もあるのです。
そもそも、ボーナスは景気の動向や企業の業績に大きく左右されます。そのため、現時点でボーナスが支給されていたとしても、これから同じように支給されるとは限りません。ボーナスが減額されることも珍しく無いのです。場合によってはボーナスが支給されなくなることもあります。そのため、いくら綿密に返済プランを立てていたとしても、計画通りに進まないことも考えられるのです。
また、住宅ローンのほかにマイカーローンを組むことも考えられます。マイカーローンでもボーナス払いを利用することが出来るので、ボーナス払いが重複することで返済が困難になるという事態もあるでしょう。ボーナス払いを検討しているのであれば、こういったデメリットについても理解しておきましょう。
ボーナス払いはどのくらいの支払い金額を設定すべき?
ボーナス払いにはさまざまなメリットがありますが、そこにはデメリットも存在しています。もちろん、ボーナス払いは全額を返済に充てる必要はありません。ボーナス払いに充てる金額は自由に設定することが出来ます。それでは、どの程度をボーナス払いに充てたら良いのでしょうか。
ボーナス払いを利用するのであれば、ボーナスの3割程度にすることをおすすめします。ボーナスはさまざまなことに利用されますが、教育費や将来の貯蓄として貯めることがほとんどです。そのため、ボーナス全額を住宅ローンの返済に充てることはハイリスクであるため、3割程度が適度な数字と言えるでしょう。もちろん、経済事情は家庭によってさまざまですので、それを考えた上でボーナス払いの割合を設定してください。
ボーナスが減ったりなくなったりした際の対処法
景気の動向や企業の業績によってボーナスが減額されたり、支給されなくなったりすることもあります。もし、ボーナス払いが出来なくなってしまったらどうしたら良いのでしょうか。
そういった場合はすぐに金融機関に相談をしてください。多くの金融機関は返済方法の変更が可能です。そのため、ボーナス払いの金額を減らしたり、ボーナス払いを止めたりすることも出来ます。住宅ローンの返済によって生活が困難になることが無いようにしましょう。何より大切なことは、住宅ローンでボーナス払いを利用する際にさまざまな状況を想定して申し込むことが大切です。
住宅ローンを組む際にボーナス払いを併用することで、毎月の返済額を減らしたり返済期間を短縮させたりすることが出来ます。そのため、ボーナス払いは非常に便利な手段ですが、ボーナスが必ず支給されるとは限らないことは踏まえておきましょう。リスクを避けるためにも、ボーナス払いを利用するのであれば3割程度にすることをおすすめします。ボーナスとは教育費や将来の貯蓄に必要なお金であるため、すべてを住宅ローンの返済に充てる必要は無いのです。また、ボーナスが減額されたり支給されなくなったりしたら、すぐに金融機関に相談をしましょう。ボーナス払いを併用する際は、無理のない返済方法を設定しましょう。シミュレーションも必ず行って検討してみてください。
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